前書き
先日、必要になったので原付免許を取得してきた。
調べても情報がなくて困ったので、次取る人のために情報を残しておく。
なぜ取ろうとしたか
私は今通信制の高校に入っているのだが、どうしても大学進学をしたいため予備校に通っている。
そのため毎日のように予備校へ行く必要があるのだが、親に送り迎えをしてもらうのは負担をかける上、弟の塾などとも時間がかぶり車がないということもあるため、自分で原付に乗って行くことになったからだ。
正直そんなに乗り気ではない。
今回取った条件
高校3年生の17歳である私が、住んでいる岐阜県の原付免許を取った。
1日ですべての手続きをして取る。
事前準備
大前提
無勉強では取れない。
ただ、そんなたいそうな勉強をする必要もなく、私がやったのはアプリでの勉強だけだ。
とりあえずわからなくても問題を進める。安全地帯や路面電車の問題は理解に苦しむ場面も出てくるので、分からなければググる。
すべての問題を1周(間違えた問題はすぐ反復して満点にする)すれば、だいたい傾向がわかってくるので、総合問題最後の方はかなりの正答率となるはず。
傾向がわかっていればマジで簡単になる。
原付講習の申し込み
このページを参考に、近くの自動車学校へ予約の電話を入れる。
意外と予約埋まってて時間かかるので、早めに申し込むことをおすすめする。
この際、必要なものの説明と午後から試験を受けるかの質問をされる。
午前中に講習を受けた場合特別に午後からの試験を受けることができるのだが、もし試験場から遠い自動車学校で講習を受ける場合は注意が必要だ。親などに車で送ってもらわないと試験の時間に間に合わない。
私は可児自動車学校で講習を受け、その後多治見試験場で試験を受けた。
多治見自動車学校で講習を受けていれば移動がいらなかったのに今更気づいたが、可児自動車学校は評判もいいし、実際職員のみなさんもいい人だったので、よしとする。
必要なものの準備
予約時に必要なものについては説明をしてもらえると思うが、参考に私の準備したものを書いておく。
(かっこ内は私のした失敗などを元にした注釈)
- 身分の証明ができるもの(私はマイナンバーカードを使った。)
- 証明写真(免許証の写真にはならないから写りが悪くてもいい。)
- 住民票(本籍の書かれたものを1枚。2枚もいらない。)
- ボールペンとシャーペンと消しゴム(書類書くときボールペンがなくて恥ずかしい思いをした。)
- 長袖長ズボンとスニーカー(夏に行く場合は風通しのいいものを。暑くて死ぬ。)
- 雨合羽
- 8050円
補足
令和4年4月1日より、岐阜県の原付免許の取り方が変わったようで、未成年でも親の同意書はいらなくなった。
また、事前に警察署にて申し込み等をする必要性もなくなり、だいぶ手続きがスマートになった。
免許証の写真について、持ち込みのものは使用できないので試験当日はそれなりに身なりを整えていこう。
私は「持ち込みで行けるやろ」と軽率に考えていたので髭を剃らずに行き、人には見せられない免許証が完成した。
当日
原付講習
予約した講習時間の20分前くらいに自動車学校へ行き、まずは受付を済ませる。
書類をいろいろ書いた後、券売機で4500円を払ってチケットを購入する。
ここまでの事務的な手続きについては、自動車学校側もよくわかっていないのか手間取っていた。
今後変わる可能性や自動車学校によって違う可能性は十分にあることを付け加えておく。
その後約3時間の講習を受ける。
私が講習を受けたのは若めの男性教官で、制服にくるぶしまで隠れるハイカットのブーツをを履いていたことから二輪の教官をやっていると予想される方だった。
講習を受けていたのは私を含め3人。全員高校生だったと思う。
前半は座学として、適性検査と交通ルールなどの講習を受ける。正直かなり簡易的なもので、本当にこんなんで公道に出ていいのか…(困惑)と思った。
その後、教官が原付を準備するまでの間「交通事故怖いよ!」みたいなビデオを見せられた。
事故で流血している映像が普通に使われていたので、苦手な人は気を付けた方がいいかもしれない。
後半はコースに出て、実際に原付を運転する。
最初に原付の装備と扱い方について、実車を使いながら説明を受けた。
その後パイロンを一周して戻ってきたり、狭いカーブした道を通ったりする練習をした。
正直、自動車学校で使った原付(スズキLet’s)は操作が難しい。
スロットルがダルでアソビも大きいにもかかわらず、ちょっと捻りすぎると急発進する。
少なくとも私の乗っているホンダスマートDioのほうがスロットルは扱いやすい。
その後は教官について後ろを走る練習。最初こそ難しいが、だんだん慣れてくる。
ここで、高齢者講習の軽バンがコース内を走りだす。これが怖い。
まず、他の教習車と違いスピードが出ている。まあこれは普段運転しているから仕方がない。
加えて、車が小さい。教習車にすっぽり隠れるため、交差点で右折するとき直進で出てきて怖かった。
極めつけに、軽に乗り込むおばあちゃんが手押し車を押していた。しかもかなり膝が悪そうな様子。お願いだから免許更新しないでくれ。
すべての講習が終わると、原付講習修了証明書が渡される。
これをもっていけば原付の試験が受けられるようになるわけだ。
試験
その後、多治見の試験場で試験を受ける。
時間になると呼ばれるので、それまでロビーの椅子で待機。
待っているときに「免許証を返納したい」というおばあさんが娘と思わしき人に連れられてきていた。まだ元気そうな人だったが、こんなこともあるのかとさっきとの落差で驚いた。
その後書類を書いたり受験料を払ったり視力検査を受けたりとしていく。
次何をすればいいかは職員さんに教えてもらえるので指示どおり進んでいけばOK。
ただ、その職員さんが何というか…昭和っぽい人で、東南アジア系の顔立ちの子に向かって「在留カード持ってますか」と聞いていた。回答は「日本人です」。めっちゃ謝っていたが、これはいつか燃えるかもしれないと思った。
書類を書いたら試験。
試験は48問50点満点、45点以上で合格だ。
試験時間は30分だが、一度解いて2回見直すくらいの時間はある。焦る必要性は全くない。
最初に挙げたアプリの問題と傾向や言い回しがかなり似ていて、ちゃんと勉強していればまず落ちることはないだろう。
ただ、マークシートがめちゃくちゃ塗りにくい。
横長の長方形という絶妙な塗りにくさなので、シャープペンシルを使うことを強くお勧めする。
試験監督は警察官の人だったが、かなり怖かった。
警察官は目力が強くないといけないのだろうか。
その後、10分ほど採点を待って合格者が呼ばれる。
私の時は5人受けて、私ともう一人しか名前が呼ばれなかった。マジかと思った。
その後、速攻写真を撮られるので、採点待ちの間に髪形などを整えておくといいだろう。
一発撮りなのでかなり緊張する。
そうしたら、窓口で発行手数料と交通安全協力金を払う。
この交通安全協力金なのだが、しれっと合計して金額を伝えられる。
払っても岐阜県ではメリットが全くないうえ、払う必要も無いのでうまいこと断ろう。
あらかじめ封筒などに8050円入れておき、お金はそこから出していけば間違って払うことはない。
最後に払うとき1000円足りなくなるので、「金額間違ってませんか?」と聞いてみよう。
なお、私は存在すら知らなかったので、まんまと1000円払った。ほぼ詐欺である。
すべて終わると免許証がもらえる。これで私も原付を運転できるようになった。
あとがき
ここまで原付免許の取り方について説明してきたわけだが、実際取ってみるとそれなりに楽しいものだ。
しかしこいつ、パワーは無いし速度制限もあるしでめちゃくちゃ乗りにくい。
一応バイパスなども法律上は走れることにはなっているが、とてもじゃないが危なくて走れない。
最初から普通二輪免許を取ったほうが、遠出もできるので幸せになれるかもしれない。
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